Ringo Candy

俳優としてのリンゴ・スターを知るブログ

【映画】『マイウェイ・マイラブ』(1973年公開)

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ABOUT

 幼い頃に家を出て行った父のことが忘れられない、学業優秀な高校生ジム。待ち受ける安定した将来を捨て、衝動的に家を飛び出して別の人生を模索するが――。ハリー・二ルソンの楽曲『1941』に触発された父と子の物語を、1950年代末から1960年代のイギリスを舞台に置き換えて、『小さな恋のメロディ』のデヴィッド・パットナムが映画化。青春映画にはめずらしく”爽やかではない”主人公を歌手のデヴィッド・エセックスが演じたほか、アルバイト先の同僚にリンゴ・スター、地元バンドのドラマーにキース・ムーンなどミュージシャンも多数登場。テーマ曲として、映画タイトルでもあるバディ・ホリー&ザ・クリケッツの『That'll Be The Day』が使われている。本作のヒットを受け、1974年に続編『Stardust』が製作された。

RINGO

 リンゴが演じるのは、主人公がアルバイト先で出会う悪い先輩・マイク。女の子をナンパすることと小銭を稼ぐことしか頭にないが、どこか悪党になりきれない弱さを持つチンピラ男を、繊細な表情で演じている。幼い頃の境遇を語る場面や、自分の行動のせいで”ある仕打ち”を受ける姿は、かなり痛々しい。

 演奏シーンこそないものの、働いているのが娯楽施設という設定のため、ウェイターをしたりゴーカートに乗ったり女の子とツイストを踊ったりと、バリエーション豊かなリンゴの姿を楽しむことができる。キース・ムーンがドラマー役を務めるバンドの名前が「ストーミー&テンペスト」だったり、ジョンやサトクリフという人名が登場したりと、あちこちにビートルズ・ファンには嬉しい仕掛けが(デヴィッド・エセックスの顔立ちも少しポールに似ている?)。全編に流れる当時のヒット曲が、暗く重たい物語の中で一種の救いになっている。

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デヴィッドをそそのかすリンゴ

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はあ忙しい、忙しい

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シャワー中にお尻の”あるもの”を見られてしまったリンゴ

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ベッドでくつろぐリンゴ

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けっこう台詞があるキース・ムーン

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チンピラ感全開のリンゴ

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はあ? もう一回言ってみ?

CREDITS

【原題】That'll Be The Day
【製作年/製作国】1973年/イギリス
【劇場公開日】1973年4月12日(日本公開1976年6月1日)
【作品時間】91分
【監督】クロード・ホワッタム
【音楽監修】ニール・アスピノール、キース・ムーン
【原作・脚本】レイ・コノリー
【出演】デヴィッド・エセックス、リンゴ・スター、ローズマリー・リーチ、キース・ムーン、ビリー・フューリーほか

MEDIA

 日本版DVD/ブルーレイがKADOKAWAから発売されている。またユニバーサルからレンタル版も出されている。

GALLERY

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映画スチール

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リンゴとデヴィッド

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リンゴとデヴィッド

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撮影中の一コマ

 

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続編『Stardust』撮影中のキース・ムーンとデヴィッド

INTERVIEW

 製作のデヴィッド・パットナムによる2020年のインタビュー。

www.youtube.com



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