Ringo Candy

俳優としてのリンゴ・スターを知るブログ

【映画】『200モーテルズ』(1971年公開)

f:id:ankodama666:20210927205229j:plain

ABOUT

 フランク・ザッパ率いるバンド、マザーズ・オブ・インヴェンションのツアー中に起きる不可思議な出来事を、ザッパ自身が監督して描いたドキュメンタリー風音楽コメディ。幕開けの「すべては曲の一部。ツアーは人をクレイジーにさせる。200モーテルズとはそういう映画なんだ」という言葉通り、妄想とも現実ともつかないユーモアに満ちた物語がめまぐるしく展開していく。出演はフランク・ザッパ、マザーズ・オブ・インヴェンション、リンゴ・スター、キース・ムーンほか。本物のロイヤル・シンフォニー・オーケストラも登場。1989年には本作のメイキング・ビデオ『The True Story of Frank Zappa's 200 Motels』が作られた。

RINGO

 リンゴが演じるのは、「おチビのラリー」。ザッパの指示を受けているという設定で、ザッパに扮してテレビショーに出演したり、バンドメンバーたちの本音を探るためスパイになって部屋に潜入したりと、八面六臂の暗躍を見せる。とんでもない下ネタを言わされたり、宙吊りになったりと、ザッパの手のひらの上で転がされるリンゴの姿が楽しい。本作への出演についてリンゴは、「初日から最高だったよ。事務所に連絡があってフランクを自宅に呼んだら、”映画で僕を演じてくれないか?”と頼まれたんだ。簡単な仕事だし彼はいい人だったから、OKと答えたよ」と後年のインタビューで語っている。また降板した役者の代わりに、当時のリンゴの運転手がメンバーの一人を演じた。

f:id:ankodama666:20211017225813j:plain

とんでもない下ネタを言うリンゴ

f:id:ankodama666:20211017225859j:plain

尼僧役のキース・ムーン

f:id:ankodama666:20211017230423j:plain

メンバーの後ろに忍び寄るのは…

f:id:ankodama666:20211017232522j:plain

おチビのフリをするリンゴ(右端)

f:id:ankodama666:20211017230537j:plain

猛烈な勢いで作曲中

f:id:ankodama666:20211017230603j:plain

よく見るとランプで遊んでいます(左端)

f:id:ankodama666:20211017230640j:plain

リンゴと魔法のランプ

f:id:ankodama666:20211017230705j:plain

変顔も披露しちゃうよ

CREDITS

【原題】200 Motels
【製作年/製作国】1971年/イギリス、アメリカ
【劇場公開日】1971年11月10日(日本未公開)
【作品時間】98分
【監督・原案・脚本・音楽】フランク・ザッパ
【撮影用脚本】トニー・パーマー
【出演】フランク・ザッパ、マザーズ・オブ・インヴェンション、リンゴ・スター、セオドア・バイケル、キース・ムーン ほか

MEDIA

 輸入版DVDで視聴可能。長くDVD化されていなかったこともあってか、海賊版がやたらと出回っているので要注意(日本でのテレビ放送を録画したものも)。日本版は未発売。2021年11月19日にザッパ・レコーズから発売される50周年記念ボックスセットには、映画本編は含まれていない。

GALLERY

f:id:ankodama666:20211016192814j:plain

撮影中のリンゴ

f:id:ankodama666:20211016192900j:plain

ザッパに扮したリンゴと本物のザッパ

f:id:ankodama666:20211016195512j:plain

映画スチール(フランク・ザッパ)

f:id:ankodama666:20211016195549j:plain

映画スチール(キース・ムーン)

f:id:ankodama666:20211016193952j:plain

メイキング『The True Story of~』VHSのジャケット

参照サイト:Zappa.comUNCUTIMDb

★★目次★★