ABOUT
フランク・ザッパ率いるバンド、マザーズ・オブ・インヴェンションのツアー中に起きる不可思議な出来事を、ザッパ自身が監督して描いたドキュメンタリー風音楽コメディ。幕開けの「すべては曲の一部。ツアーは人をクレイジーにさせる。200モーテルズとはそういう映画なんだ」という言葉通り、妄想とも現実ともつかないユーモアに満ちた物語がめまぐるしく展開していく。出演はフランク・ザッパ、マザーズ・オブ・インヴェンション、リンゴ・スター、キース・ムーンほか。本物のロイヤル・シンフォニー・オーケストラも登場。1989年には本作のメイキング・ビデオ『The True Story of Frank Zappa's 200 Motels』が作られた。
RINGO
リンゴが演じるのは、「おチビのラリー」。ザッパの指示を受けているという設定で、ザッパに扮してテレビショーに出演したり、バンドメンバーたちの本音を探るためスパイになって部屋に潜入したりと、八面六臂の暗躍を見せる。とんでもない下ネタを言わされたり、宙吊りになったりと、ザッパの手のひらの上で転がされるリンゴの姿が楽しい。本作への出演についてリンゴは、「初日から最高だったよ。事務所に連絡があってフランクを自宅に呼んだら、”映画で僕を演じてくれないか?”と頼まれたんだ。簡単な仕事だし彼はいい人だったから、OKと答えたよ」と後年のインタビューで語っている。また降板した役者の代わりに、当時のリンゴの運転手がメンバーの一人を演じた。
CREDITS
【原題】200 Motels
【製作年/製作国】1971年/イギリス、アメリカ
【劇場公開日】1971年11月10日(日本未公開)
【作品時間】98分
【監督・原案・脚本・音楽】フランク・ザッパ
【撮影用脚本】トニー・パーマー
【出演】フランク・ザッパ、マザーズ・オブ・インヴェンション、リンゴ・スター、セオドア・バイケル、キース・ムーン ほか
MEDIA
輸入版DVDで視聴可能。長くDVD化されていなかったこともあってか、海賊版がやたらと出回っているので要注意(日本でのテレビ放送を録画したものも)。日本版は未発売。2021年11月19日にザッパ・レコーズから発売される50周年記念ボックスセットには、映画本編は含まれていない。
GALLERY
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