Ringo Candy

俳優としてのリンゴ・スターを知るブログ

【映画】『キャンディ』(1968年公開)

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ABOUT

 カリスマ詩人から米空軍准将、修行中の導師まで、ありとあらゆる“権威ある”男たちを次々虜にしてしまう無邪気な主人公キャンディの姿を通して、60年代を生きる少女の成長と、現代社会への痛烈な批判を遊び心たっぷりに描いた長編コメディ。テリー・サザーンとメイソン・ホッフェンバーグによる原作を、フランス出身の俳優兼監督クリスチャン・マルカンが映画化。リチャード・バートンやウォルター・マッソー、マーロン・ブランドにジェームズ・コバーンなど錚々たるスターたちが、キャンディに翻弄されるキャラクターを嬉々として演じている。

RINGO

 記念すべきリンゴの本格的映画出演第一作目。口ひげをたくわえ、訛の強い英語をしゃべる風変わりなメキシコ人庭師・エマニュエルという役どころを、他の出演陣にひけをとらないスター性と持ち前のユーモアを生かして演じ、出演シーンは少ないながらも強烈な印象を残している。

 内心ではキャンディに夢中なのに、厳格な一家の教えに背かぬよう、「エマニュエル、いい子」と自分に言い聞かせてなんとか操を守ろうと努力する姿や、撮影上の”ある仕掛け”によりひたすら笑えるラブシーン、強烈な姉の前でおどおどする情けない姿が楽しい。喜劇役者としてのリンゴの才能が光る一作。ラストシーンにもちらりと登場するので、最後までぜひ注目を。

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あっ、いけないもの見ちゃったよ!

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おいら、誘われてるのかな?

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あることを言われてメキシコ人の血が騒ぎだすリンゴ

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やべえ、見つかっちまった

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さめざめと泣くリンゴ。右はお姉ちゃん

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ねえ、置いていかないで

CREDITS

【原題】Candy
【製作年/製作国】1968年*1/イタリア、フランス、アメリカ
【劇場公開日】1968年12月17日(日本公開は1970年9月12日)
【作品時間】124分
【監督】クリスチャン・マルカン
【原作】テリー・サザーン、メイソン・ホッフェンバーグ
【脚本】バック・ヘンリー
【出演】エヴァ・オーリン、ジョン・アスティン、リチャード・バートン、リンゴ・スター、ウォルター・マッソーほか

MEDIA

 輸入版DVD・ブルーレイで視聴可能。日本版は2003年にアスミック・エースからDVDが発売されたが、2021年現在入手困難。

GALLERY

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日本版DVDジャケット

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2003年に日本でリバイバル上映された際のパンフレット

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共演のエヴァ・オーリンと

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共演のエヴァ・オーリンと

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共演のシュガー・レイ・ロビンソンと

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共演のシュガー・レイ・ロビンソンと


★★目次★★

*1:一部情報では1969年となっている。