忙しい日々を送る人気ミュージシャン、ポール(ポール・マッカートニー)。新作アルバムに向けてレコーディングをおこなうが、録音したばかりのマスター・テープがスタッフと共に行方不明になってしまう。誰もが盗難を疑う中、ポールだけは彼を信じてテープを探し始めるが――。ポール自身による脚本を、CM出身のピーター・ウェッブ監督が映画化。共演はポールの妻リンダ・マッカートニー、リンゴ・スター、バーバラ・バック、ラルフ・リチャードソンほか。物語と並行して、ポールの新曲やビートルズ・ナンバーなど計14曲の演奏も披露される。原題はジョージ・M・コーハンの楽曲「Give My Regards to Broadway」をもじったもの。
幼い頃に家を出て行った父のことが忘れられない、学業優秀な高校生ジム。待ち受ける安定した将来を捨て、衝動的に家を飛び出して別の人生を模索するが――。ハリー・二ルソンの楽曲『1941』に触発された父と子の物語を、1950年代末から1960年代のイギリスを舞台に置き換えて、『小さな恋のメロディ』のデヴィッド・パットナムが映画化。青春映画にはめずらしく”爽やかではない”主人公を歌手のデヴィッド・エセックスが演じたほか、アルバイト先の同僚にリンゴ・スター、地元バンドのドラマーにキース・ムーンなどミュージシャンも多数登場。テーマ曲として、映画タイトルでもあるバディ・ホリー&ザ・クリケッツの『That'll Be The Day』が使われている。本作のヒットを受け、1974年に続編『Stardust』が製作された。
【原題】That'll Be The Day 【製作年/製作国】1973年/イギリス 【劇場公開日】1973年4月12日(日本公開1976年6月1日) 【作品時間】91分 【監督】クロード・ホワッタム 【音楽監修】ニール・アスピノール、キース・ムーン 【原作・脚本】レイ・コノリー 【出演】デヴィッド・エセックス、リンゴ・スター、ローズマリー・リーチ、キース・ムーン、ビリー・フューリーほか
フランク・ザッパ率いるバンド、マザーズ・オブ・インヴェンションのツアー中に起きる不可思議な出来事を、ザッパ自身が監督して描いたドキュメンタリー風音楽コメディ。幕開けの「すべては曲の一部。ツアーは人をクレイジーにさせる。200モーテルズとはそういう映画なんだ」という言葉通り、妄想とも現実ともつかないユーモアに満ちた物語がめまぐるしく展開していく。出演はフランク・ザッパ、マザーズ・オブ・インヴェンション、リンゴ・スター、キース・ムーンほか。本物のロイヤル・シンフォニー・オーケストラも登場。1989年には本作のメイキング・ビデオ『The True Story of Frank Zappa's 200 Motels』が作られた。