Ringo Candy

俳優としてのリンゴ・スターを知るブログ

目次【随時更新中】

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 目次のページです。記事を見つけるときの参考にしてください。劇場公開日(あるいは放送日)にしたがい、日付をさかのぼって更新していく予定です。俳優としてのリンゴ・スターの魅力に迫るため、「役名」がついているものを中心に紹介していきます。(ブログ開始日:2021年9月12日 最終更新日:2021年11月13日)

映画

『キャンディ』(1968年)★記事へ

『マジック・クリスチャン』(1969年)★記事へ

『200モーテルズ』(1971年)★記事へ

『盲目ガンマン』(1971年)★記事へ

『マイウェイ・マイラブ』(1973年)★記事へ

『Son Of Dracula』(1974年)

『リストマニア』(1975年)

『結婚狂奏曲セクステット』(1977年)

『おかしなおかしな石器人』(1981年)★記事へ

『The Cooler』(1982年)

『ヤァ!ブロード・ストリート』(1984年)★記事へ

テレビ

『空飛ぶモンティ・パイソン』(1972年)

『Ringo』(1978年)

『不思議の国のアリス』(1985年)

 

その他

準備中

【映画】『ヤァ!ブロード・ストリート』(1984年)

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ABOUT

 忙しい日々を送る人気ミュージシャン、ポール(ポール・マッカートニー)。新作アルバムに向けてレコーディングをおこなうが、録音したばかりのマスター・テープがスタッフと共に行方不明になってしまう。誰もが盗難を疑う中、ポールだけは彼を信じてテープを探し始めるが――。ポール自身による脚本を、CM出身のピーター・ウェッブ監督が映画化。共演はポールの妻リンダ・マッカートニー、リンゴ・スター、バーバラ・バック、ラルフ・リチャードソンほか。物語と並行して、ポールの新曲やビートルズ・ナンバーなど計14曲の演奏も披露される。原題はジョージ・M・コーハンの楽曲「Give My Regards to Broadway」をもじったもの。

RINGO

 リンゴは、ポールのレコーディングに参加する本人役で出演。レコーディング・スタジオや撮影セットでの演奏シーンでドラムを叩くだけでなく、ポールの妄想シーンにも登場し、19世紀風の衣装に身を包んだ優雅な姿を披露している。物語の本筋にはあまり関わってこないが、テープの行方を調査する捜査官たちに「あのドラマーも怪しい」と疑われたり、ちょっとした台詞にユーモアが込められていたりと、リンゴらしさが随所に散りばめられている。

 妻のバーバラ・バックも出演ということでポール夫妻とはW夫婦共演になるが、バーバラは本人役ではなく「リンゴを取材に来たジャーナリスト」という設定。お互いに一目ぼれし、恋に落ちるカップルを仲睦まじく演じている。

 ジョージ・マーティン本人も登場するビートルズ・ナンバーの録音シーンでは、ポールにブラシを使うよう指示されるも、「ブラシが見つからない」とあちこち探しまわり、結局ドラムを叩けないまま演奏が終わってしまう。これは、「ビートルズの二分の一が集まって演奏するような形はとりたくない」というリンゴの意向によるもの。ビートルズの楽曲には一切参加せず、ポールの曲でのみドラムを叩いている。

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ドラムを叩くリンゴ

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本人役のジョージ・マーティン

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ブラシを探すリンゴ

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ないのよ、ブラシが

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バーバラに一目ぼれするリンゴ

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いい雰囲気の二人

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50年代風のリンゴ

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寒さに文句を言うリンゴ「ここはカナダか!」

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ピンチの三人

CREDITS

【原題】Give My Regards To Broad Street
【製作年/製作国】1984年/イギリス
【劇場公開日】1984年10月23日(日本公開1984年12月22日)
【作品時間】109分
【監督】ピーター・ウェッブ
【脚本・音楽】ポール・マッカートニー
【音楽監督】 ジョージ・マーティン
【出演】 ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、バーバラ・バック、リンダ・マッカートニー、ラルフ・リチャードソン ほか

MEDIA

 20世紀フォックスよりDVDが発売されている。

GALLERY

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日本での劇場公開時パンフレット

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ポールとの一コマ

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映画スチール

参考文献:『ヤァ!ブロード・ストリート』劇場版パンフレット

★★目次★★

【映画】『おかしなおかしな石器人』(1981年公開)

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ABOUT

 リンゴ主演による、石器時代を舞台にしたコメディ映画。酋長のガールフレンド(バーバラ・バック)に手を出そうとして部族を追放された優しくも気弱な青年アトゥーク(リンゴ)が、あの手この手で彼女を奪おうとするが……。さすらいの旅を続ける中で出会う親友役を、若き日のデニス・クエイドが演じている。監督はこれがデビュー作となるカール・ゴットリーブ。

RINGO

 石器人語をあやつり、腰ミノ姿でたどたどしく歩く(その後直立歩行を発明!)など、リンゴの器用な役者っぷりが楽しい一作。気は弱いが、優しさと知恵と偶然を武器に状況を打開していく主人公を、ユーモアと色気たっぷりに演じている。リンゴのもとに集まった仲間たちと、人類初めて「音楽を発見する」シーンでのスティック(骨?)さばきは、さすが。この映画での共演がきっかけで、リンゴは酋長のガールフレンド役のバーバラ・バックと1981年に結婚した。映画の撮影開始は1980年2月18日。リンゴ、そして世界中のビートルズ・ファンにとってつらい年となってしまったが、冒頭に表示される物語上の「日付」に、ほろりとさせられる。

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食虫植物に好かれるリンゴ

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恐竜を乗りこなすリンゴ

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ねえ、顔に虫とまってるよ(虫の下にいるのはデニス・クエイド)

CREDITS

【原題】Caveman
【製作年/製作国】1981年/アメリカ
【劇場公開日】1981年4月17日(日本公開は1981年10月10日)
【作品時間】91分
【監督】カール・ゴットリーブ
【出演】リンゴ・スター、バーバラ・バック、デニス・クエイド、シェリー・ロング、ジャック・ギルフォード、ジョン・マツザックほか

MEDIA

 輸入版DVD・ブルーレイで視聴可能。登場人物が基本的に「石器人語」しか話さないため、英語が理解できなくても問題なく鑑賞できる。日本版は2010年に、別作品『ジャックと悪魔の国』とセットになったDVDが発売されている。

GALLERY

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映画スチール

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日本での劇場公開時チラシ

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日本での劇場公開時パンフレット

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メキシコでの撮影現場にて、共演のジョン・マツザックと(撮影:1980年4月9日)

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メキシコでの撮影現場にて、休憩中の一コマ(撮影:1980年5月13日)


★★目次★★

【映画】『マイウェイ・マイラブ』(1973年公開)

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ABOUT

 幼い頃に家を出て行った父のことが忘れられない、学業優秀な高校生ジム。待ち受ける安定した将来を捨て、衝動的に家を飛び出して別の人生を模索するが――。ハリー・二ルソンの楽曲『1941』に触発された父と子の物語を、1950年代末から1960年代のイギリスを舞台に置き換えて、『小さな恋のメロディ』のデヴィッド・パットナムが映画化。青春映画にはめずらしく”爽やかではない”主人公を歌手のデヴィッド・エセックスが演じたほか、アルバイト先の同僚にリンゴ・スター、地元バンドのドラマーにキース・ムーンなどミュージシャンも多数登場。テーマ曲として、映画タイトルでもあるバディ・ホリー&ザ・クリケッツの『That'll Be The Day』が使われている。本作のヒットを受け、1974年に続編『Stardust』が製作された。

RINGO

 リンゴが演じるのは、主人公がアルバイト先で出会う悪い先輩・マイク。女の子をナンパすることと小銭を稼ぐことしか頭にないが、どこか悪党になりきれない弱さを持つチンピラ男を、繊細な表情で演じている。幼い頃の境遇を語る場面や、自分の行動のせいで”ある仕打ち”を受ける姿は、かなり痛々しい。

 演奏シーンこそないものの、働いているのが娯楽施設という設定のため、ウェイターをしたりゴーカートに乗ったり女の子とツイストを踊ったりと、バリエーション豊かなリンゴの姿を楽しむことができる。キース・ムーンがドラマー役を務めるバンドの名前が「ストーミー&テンペスト」だったり、ジョンやサトクリフという人名が登場したりと、あちこちにビートルズ・ファンには嬉しい仕掛けが(デヴィッド・エセックスの顔立ちも少しポールに似ている?)。全編に流れる当時のヒット曲が、暗く重たい物語の中で一種の救いになっている。

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デヴィッドをそそのかすリンゴ

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はあ忙しい、忙しい

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シャワー中にお尻の”あるもの”を見られてしまったリンゴ

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ベッドでくつろぐリンゴ

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けっこう台詞があるキース・ムーン

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チンピラ感全開のリンゴ

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はあ? もう一回言ってみ?

CREDITS

【原題】That'll Be The Day
【製作年/製作国】1973年/イギリス
【劇場公開日】1973年4月12日(日本公開1976年6月1日)
【作品時間】91分
【監督】クロード・ホワッタム
【音楽監修】ニール・アスピノール、キース・ムーン
【原作・脚本】レイ・コノリー
【出演】デヴィッド・エセックス、リンゴ・スター、ローズマリー・リーチ、キース・ムーン、ビリー・フューリーほか

MEDIA

 日本版DVD/ブルーレイがKADOKAWAから発売されている。またユニバーサルからレンタル版も出されている。

GALLERY

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映画スチール

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リンゴとデヴィッド

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リンゴとデヴィッド

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撮影中の一コマ

 

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続編『Stardust』撮影中のキース・ムーンとデヴィッド

INTERVIEW

 製作のデヴィッド・パットナムによる2020年のインタビュー。

www.youtube.com



★★目次★★

【映画】『盲目ガンマン』(1971年公開)

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ABOUT

 客に送り届けるはずだった50人の「花嫁」を盗まれてしまった、盲目だが凄腕のガンマン(トニー・アンソニー)。彼女たちを奪い返すべく、メキシコの荒野を舞台に悪党3姉弟との壮絶な戦いが始まった――。『座頭市』から着想されたキャラクターが、ライフルと知恵、そして愛馬を相棒に画面せましと走り回る姿を、過激なバイオレンスにユーモアたっぷりの台詞、そしてどこか詩的な映像で描いた痛快“スパゲティ・ウェスタン”ムービー。

 製作は、ビートルズの悪名高きマネージャーであると同時に、映画ファンにはホドロフスキーの『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン』を手がけた人物としても知られるアラン・クライン。ビートルズのローディ、マル・エヴァンスもちらりと登場している。

RINGO

 これまで本人のイメージに近い役柄を演じることが多かったリンゴが、初めて悪役に挑戦(ただしメキシコ人役は『キャンディ』に続き二度目)。愛する女性に対し、非道なふるまいでしか思いを表現することができない不器用な末弟キャンディを、憂いに満ちた表情で演じている。暴力的な場面が多いにもかかわらず、観る者に「本当は悪人ではないはず」と思わせてしまうリンゴの存在感が、単に”善”対”悪”という構図におさまらない物語の成立に一役買っている。これぞ西部劇という楽しいアクションシーンはもちろん、自分の中にある暴力性に傷つき、揺れ動くような繊細な演技が見もの。あるシーンで大写しになる”指輪をたくさんはめた手元”は、ファンならニヤリ。

 役名のキャンディは、一部情報ではリンゴの出演作『キャンディ』が由来とされているが、こちらの記事では「まったくの偶然」と書かれており、真相は不明。またリンゴが制作したテーマ曲『Blindman』は、映画では使用されなかったがシングル盤『バック・オフ・ブーガルー』のB面に収録されている。映画の制作期間中、リンゴは撮影を一時中断し、ジョージが主催した「コンサート・フォー・バングラデシュ」に参加した。

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新手の口説き文句「きみはおれの薪だ」

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あっ、あそこに見えるのは…

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左からリンゴ、強いお姉ちゃん、強いお兄ちゃん

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暴力シーンで誰よりも悲しそうなリンゴ

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悪い顔をするリンゴ

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でもやっぱり悪い人に見えないリンゴ

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「あるもの」に気をとられてしまうリンゴ

CREDITS

【原題】Blindman (Il Pistolero Cieco)
【製作年/製作国】1971年/イタリア、アメリカ
【劇場公開日】1971年11月15日(日本公開1972年10月14日)
【作品時間】完全版101分(105分という情報もあり)、国際版84分
【監督】フェルディナンド・バルディ
【音楽】ステルヴィオ・チプリアーニ
【脚本】トニー・アンソニー、ヴィンセンツォ・セラミ
【出演】トニー・アンソニー、リンゴ・スター、アグネタ・エクミール、ロイド・バチスタ、マグダ・コノプカほか

MEDIA

 日本版DVDがセル版・レンタル版ともにエスピーオーから発売されている。オリジナル版(完全版)の音声はイタリア語吹替なので、リンゴの声で作品を楽しみたい方は、英語版(国際版)で鑑賞を。米国ではリマスター版が2016年にDVDとデジタルダウンロードでリリースされた。

GALLERY

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日本での劇場公開時ポスター

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日本版DVDジャケット

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映画スチール。左がリンゴ

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映画スチール

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映画スチール

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映画スチール

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撮影中にアラン・クラインと

TRAILER

www.youtube.com

参照サイト:IMDb.comRollingStone

★★目次★★

【映画】『200モーテルズ』(1971年公開)

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ABOUT

 フランク・ザッパ率いるバンド、マザーズ・オブ・インヴェンションのツアー中に起きる不可思議な出来事を、ザッパ自身が監督して描いたドキュメンタリー風音楽コメディ。幕開けの「すべては曲の一部。ツアーは人をクレイジーにさせる。200モーテルズとはそういう映画なんだ」という言葉通り、妄想とも現実ともつかないユーモアに満ちた物語がめまぐるしく展開していく。出演はフランク・ザッパ、マザーズ・オブ・インヴェンション、リンゴ・スター、キース・ムーンほか。本物のロイヤル・シンフォニー・オーケストラも登場。1989年には本作のメイキング・ビデオ『The True Story of Frank Zappa's 200 Motels』が作られた。

RINGO

 リンゴが演じるのは、「おチビのラリー」。ザッパの指示を受けているという設定で、ザッパに扮してテレビショーに出演したり、バンドメンバーたちの本音を探るためスパイになって部屋に潜入したりと、八面六臂の暗躍を見せる。とんでもない下ネタを言わされたり、宙吊りになったりと、ザッパの手のひらの上で転がされるリンゴの姿が楽しい。本作への出演についてリンゴは、「初日から最高だったよ。事務所に連絡があってフランクを自宅に呼んだら、”映画で僕を演じてくれないか?”と頼まれたんだ。簡単な仕事だし彼はいい人だったから、OKと答えたよ」と後年のインタビューで語っている。また降板した役者の代わりに、当時のリンゴの運転手がメンバーの一人を演じた。

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とんでもない下ネタを言うリンゴ

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尼僧役のキース・ムーン

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メンバーの後ろに忍び寄るのは…

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おチビのフリをするリンゴ(右端)

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猛烈な勢いで作曲中

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よく見るとランプで遊んでいます(左端)

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リンゴと魔法のランプ

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変顔も披露しちゃうよ

CREDITS

【原題】200 Motels
【製作年/製作国】1971年/イギリス、アメリカ
【劇場公開日】1971年11月10日(日本未公開)
【作品時間】98分
【監督・原案・脚本・音楽】フランク・ザッパ
【撮影用脚本】トニー・パーマー
【出演】フランク・ザッパ、マザーズ・オブ・インヴェンション、リンゴ・スター、セオドア・バイケル、キース・ムーン ほか

MEDIA

 輸入版DVDで視聴可能。長くDVD化されていなかったこともあってか、海賊版がやたらと出回っているので要注意(日本でのテレビ放送を録画したものも)。日本版は未発売。2021年11月19日にザッパ・レコーズから発売される50周年記念ボックスセットには、映画本編は含まれていない。

GALLERY

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撮影中のリンゴ

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ザッパに扮したリンゴと本物のザッパ

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映画スチール(フランク・ザッパ)

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映画スチール(キース・ムーン)

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メイキング『The True Story of~』VHSのジャケット

参照サイト:Zappa.comUNCUTIMDb

★★目次★★

【映画】『マジック・クリスチャン』(1969年公開)

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ABOUT

 ピーター・セラーズとリンゴ・スター共演による、現代社会を風刺したブラック・コメディ。変わり者の大富豪(ピーター・セラーズ)が、公園で出会ったホームレスの青年(リンゴ・スター)を養子に迎え、莫大な財産を使って世間に「壮大なイタズラ」を次々と仕掛けていく――。『博士の異常な愛情』のテリー・サザーンが書いた原作を、『007 カジノ・ロワイヤル』のジョセフ・マクグラスが映画化。映画ファンならニヤリとする豪華出演者の数々に加え、のちにモンティ・パイソンで頭角を現すジョン・クリーズ&グレアム・チャップマンも登場する(脚本にも参加)など、見所満載の一作。主題歌はバッドフィンガー。

RINGO

 『キャンディ』につづくリンゴの本格的映画出演第二作目。ダブル主演ともいえる大きな役柄を、リラックスした表情で演じている。ピーター・セラーズにも通じる大きな瞳を縦横無尽に使った「目の演技」や、毛皮のコートや眼鏡といったアイテムの着こなしが楽しい。

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眼鏡姿が超キュート

 金持ちの酔狂につきあう無欲な若者というキャラクターだが(ちなみに原作『怪船マジック・クリスチャン号』には登場しない)、リンゴの存在感のおかげでシニカルさがやわらぎ、「自己主張がなく、なにを考えているかよく分からない」とぼけた味わいに仕上がっている。セラーズとはこの共演がきっかけで親しくなり、のちにセラーズのボートに乗っていたときに『Octopus's Garden』のアイディアが生まれるに至った。

 テリー・サザーン原作ということで反体制的なメッセージに注目が集まりがちだが、まずは、かつての無声映画のような「古典的なドタバタ喜劇」として、リンゴとセラーズの魅力を肩の力を抜いて楽しみたい。

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親子成立の瞬間

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ヘッドフォンではない

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ジョン・クリーズ発見

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グレアム・チャップマンもいます(中央)

CREDITS

【原題】The Magic Christian
【製作年/製作国】1969年/イギリス
【劇場公開日】1969年12月12日(日本公開は1970年11月21日)
【作品時間】92分
【監督】ジョセフ・マクグラス
【原作】テリー・サザーン
【脚本】テリー・サザーン、ジョセフ・マクグラス、ピーター・セラーズ
【出演】ピーター・セラーズ、リンゴ・スター、ユル・ブリンナー、ロマン・ポランスキー、ラクエル・ウェルチほか

MEDIA

 輸入版DVD・ブルーレイで視聴可能。日本版はVHSが発売されたのみで、DVD化されていない。

GALLERY

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日本での劇場公開時パンフレット

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映画スチール

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映画スチール

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映画スチール

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映画撮影中の一コマ(撮影:1969年3月30日)

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映画撮影中の一コマ(撮影:1969年5月16日)

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映画撮影中の一コマ(撮影:1969年6月26日)

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映画撮影中の一コマ(1969年6月26日)


★★目次★★